ホーム > 小児矯正のメリット

小児矯正のメリット

小児矯正のメリット

子どもが矯正するメリット

正しい歯並び、噛み合わせは、美しさのためだけではありません。

矯正とは、一般的に悪い歯並びをきれいに治す治療のことですが、それだけではありません。

歯並びが悪いと、見た目が悪いだけでなく、発音障害、顔のゆがみの原因になることもあり、また小さなお子様の場合は適切な成長発育の妨げにもつながります。
また、歯並びだけでなく、アゴのカタチや位置が適切でないと、噛み合わせも悪くなり、さまざまな問題の原因ともなります。

歯並び・噛み合わせが悪いと

  • 虫歯や歯周病にかかりやすい。
  • ものがうまく噛めない。
  • 正しい発音ができない。
  • アゴが曲がって成長するなど、アゴの成長に悪影響を与えることがある。
  • 肩こりや頭痛の原因になる。
  • 姿勢が悪くなったり、背骨が曲がったりする。
  • 歯科治療を受ける際、適切な詰め物や処置を受けにくくなる。

このようなことを避けるためにも、歯並びやアゴのカタチに疑問を感じたら、矯正相談に来院ください。

いつから始めたらいいの?

いつから始めたらいいの?

すべての永久歯が生えそろう前が、矯正開始のチャンスです。

お子様の歯科矯正について「いつ頃から始めたらよいのでしょうか?」という質問をよく受けます。
一般に、矯正治療は早い時期から始める方がいい、といわれますが、具体的には「永久歯が生えそろう前」がもっとも適した治療の開始時期と言えるでしょう。

症状にもよりますが、おおむね、上下4本ずつの永久歯が生えた頃(7~8歳)から始めるのが一般的です。
永久歯がすべて生えそろう前の治療、つまり乳歯の段階で治療を始めることになりますが、この時期に治療を開始すると、本格的な矯正治療に向けた準備できるのです。永久歯が生えそろってしまうと、すでに生えそろった永久歯を動かすスペースを作らなければいけません。そのために虫歯でもない永久歯を抜歯する必要が出てくることもあります。

永久歯の抜歯を避けるためには、自然に歯が並ぶためのスペースを作っておくことが大切です。
乳歯の段階から矯正の準備をしておけば、自然にスペースできるので、適切なアゴの成長を促しならが、キレイな歯並びを作っていけます。

受け口(反対咬合)や出っ歯(上顎前突)の場合は、もっと早いうちから始めた方が良いいでしょう。
乱ぐい歯の場合は、歯みがきで磨きにくいところができやすく、虫歯や歯周病になりやすいだけでなく、成長ととともに、親知らずが生えて来るとガタガタ状態が悪化することもあります。
乱ぐい歯は、歯並びだけの問題のように思われがちですが、受け口(反対咬合)の可能性もあり、正しい噛み合わせができないこともあります。永久歯が生え始めた時期に乱ぐい歯だとわかったら、早めに矯正治療をした方が良いでしょう。

受け口(反対咬合)の矯正は、早い治療をおすすめします。

まだ乳歯の時期でも、受け口の場合は早めに矯正されることをおすすめしています。
受け口は、咀嚼率が悪く、歯の残存率が非常に低いのです。

たとえば奥歯が虫歯などで抜けてしまった場合、前歯を噛み込むカタチになり、前歯もダメになってしまうのです。
1本の歯を失うと、連鎖的に他の歯も失ってしまう確率が高いのです。

受け口は見た目が悪いだけでなく、健康な歯を保つことがむずかしいです。「8020運動」といって、80歳の時に20本の自分の歯を残そうといった流れがありますが、受け口の方は、ほとんど残存しないと言われています。

そういった理由から、受け口は早い時期から治療し、アゴを正常な位置にコントロールすることが大切なのです。
3~4歳のお子様の場合は、ムーシールドやT4Kなどマウスピース型の矯正器具を使い、定期的にチェックを行いながら矯正していきます。少なくとも7~8歳くらいからは治療を始めたいところです。

出っ歯(上顎前突)の矯正は虫歯予防にもつながります。
出っ歯(上顎前突)の矯正は虫歯予防にもつながります。

出っ歯(上顎前突)は、上の前歯が前に出ていると思われがちですが、実はそれだけではありません。
下アゴが上に比べて引っ込んでいる状態でも上の前歯が出ていることになるので、結果的には出っ歯(上顎前突)ということになります。
また下の歯が上の歯ぐきに食い込むほどの過蓋咬合も矯正の対象です。

上下をかみ合わせた状態で下の歯がほとんど見えない場合は、過蓋咬合と言えます。この場合、上下をかみ合わせた状態では下の歯が上アゴにロックされた状態になり横に動きません。
寝ている間に歯ぎしりすると、アゴに負担がかかり、顎関節症などを引き起こす可能性が高くなります。

出っ歯(上顎前突)の場合は、口が閉まらない場合が多く、気づかないうちに口の中が乾燥しまいます。寝ている間にも自然と口が開き、口呼吸をしています。口の中に菌が繁殖しやすく、虫歯や歯周病になりやすくなります。
また単純に、転んだ時に前歯が折れやすいというデメリットもあります。

これらの矯正についても、状態にもよりますが、子どもの頃の早い時期から矯正を始めると抜歯の必要もなく、アゴの成長にしたがって正しい位置にコントロールすることが可能です。

歯科矯正は、歯並びだけの問題ではありません。
永久歯が生える前でも、アゴのカタチを正しい状態にコントロールしておくことで、永久歯が生えてきた時にキレイな歯並びを得ることができ、虫歯になりにくくなります。
お子様のアゴを見て、疑問に感じたら来院されることをおすすめします。

年齢別治療法(乳幼児、小学生、中高生)

矯正開始時期によって、治療のアプローチは異なります。

乳幼児の場合
乳幼児の場合

乳歯の段階で矯正治療を始めるのは、主に、歯並びよりも上下の歯の噛み合せに問題がある不正咬合の場合に行います。
永久歯が生えてくる時に正しい位置に生え、キレイに並ぶような土台を作っておくという考え方です。
マウスピース状の装置を使って治療する場合もありますが、正しい舌の使い方をトレーニングや、クセを治すなどして、アゴの環境を整えます。

小学生の7~8歳の場合
小学生7~8歳の場合

永久歯が上下4本ずつ生えた頃が、矯正治療を始めるのに適しています。
乳幼児の段階でアゴの環境を整えておけば、永久歯が正しい位置に生えるようにコントロールしていくだけになります。アゴの環境を整え、永久歯が生えるスペースが十分に作られている場合は、歯並びの矯正はしなくてもよい場合もあります。

また永久歯が生え始めた段階で、左右対称に生えているかをチェックし、埋もれて生えてこない歯がある場合はレントゲンで調べ、必要なら矯正治療を始めます。

乳幼児時期のアゴの矯正、小学低学年時期の矯正治療は子どもの成長を利用して治していく方法で、子どもの時期にしかできない方法です。
骨格の成長とともに作られるアゴのカタチや噛み合わせの位置をコントロールし、上下の歯がうまく噛み合うようにしていきます。

少しでも、お子様の噛み合わせや歯の環境に疑問をお持ちになったら、小さいうちに一度、相談に来られることをおすすめします。

中高生の場合
中高生の場合

小学生の高学年で矯正治療を始めたお子様のなかには、中学入学のタイミングで矯正治療を辞めてしまう人もいます。
新しい環境に入り、矯正器具が恥ずかしいなどの理由が主です。

中高生の矯正治療は、主に歯並びを整えるための矯正器具を使いますが、最近では金属ブラケットでも白いワイヤーを使って目立たないタイプもありますし、舌側から装置を付けるリンガル、透明マウスピースのインビザラインなど、様々な矯正装置がありますので、目立たない矯正も可能になってきました。
当院は、多様な矯正方法を行える環境が整っていますので、ご相談ください。

治療期間・治療の流れ

お子様に、一番合う矯正方法、開始時期を相談しながら決めましょう。

まず保護者の方からお子様のお口の状態をうかがい、お子様のお口の中を診察します。埋もれている歯があるようでしたらレントゲンによる検査も行います。
初回の相談は無料です。(レントゲン含む)

受け口(反対咬合)等、緊急を要する場合はすぐに矯正治療を開始しますが、そうでない場合は、矯正装置を使ってご自宅でできる方法もありますし、クセを治したり食事のしかたなどで治していく方法もあります。治療方法や、矯正治療の開始時期も相談の上で決めていきます。

矯正開始後は、定期的に来院していただき、歯の動き具合をチェックしていきます。3ヶ月~半年たってもまったく動かない場合は、他の装置に切り替えるなど、別の対策を講じます。当院では、さまざまな矯正治療に対応できる技術と環境が整っていますので、その方に合った最適な矯正治療の方法をとらせていただくことが可能です。